【目次】資産形成・投資の極意【まとめ】

米国株式市場への投資がギャンブルではない理由【プラスサムゲーム】

投資哲学

投資とギャンブルとの間には切っても切り離せない関係があります。

投資とは、国債などの一部の投資対象を除くと元本を下回るリスクを持つが、そのリスク分だけリターンも大きくなるものです。

一方、ギャンブルといわれると、宝くじや競馬など負ける可能性の方が高いが一獲千金を狙ったハイリスクハイリターンの賭け事を想像しますよね?投機と言い換えてもいいでしょう。

それでは、ギャンブルではない投資、つまり勝つ可能性の方がかなり高い投資というものはあるのでしょうか?結論から言うとYESであり、その最たるものが米国株式市場へのインデックス投資です。

米国株式市場は200年にも及ぶ長い期間に渡って大きな利益を生み続けてきたほぼ負け無しのゲームなのです。

本記事では、投資の種類と米国株式市場に投資を行うべき理由を解説します。

投資対象の種類

投機も含めた投資対象の種類には、どのようなものがあるでしょうか?

株、FX、宝くじ、競馬、競輪、仮想通貨など、投資対象には枚挙に暇がありません。

しかし、こんな有象無象のある投資対象ですが、実は分類すると3種類に分けられます。

それは、マイナスサムゲーム、ゼロサムゲーム、プラスサムゲームの三つです。

マイナスサムゲームとは、胴元が一定額を徴収した後に残りの資金を分配するゲーム(仕組み)です。全体で見れば胴元が得をしてその他の人たちは平均して損をするためマイナスサムといいます。

サム(Sum)とは英語で足し算(総和)のことです。胴元が抑える割合分だけ参加者の取り分が減る(マイナス)ため、マイナスサムと呼ぶのです。宝くじや競馬などの国営ギャンブルなど多くの賭け事が当てはまります。

ゼロサムゲームとは、その名の通り総和するとプラスマイナスゼロになるもののことです。つまり、椅子取りゲームのような参加者同士のパイの奪い合いが本質となるものです。例えば、FX取引や仮想通貨(暗号資産)などがあげられます。

それではプラスサムゲームとはどういったものでしょうか?

もうお分かりですね。全体の総和(取り分)が増えていくようなゲームのことを言います。そして、その代表的なものが、株式や債券といったものになります。

株式市場はプラスサムゲーム

上述の通り、株式市場や債券への投資はプラスサムゲームとなります。従って、時間がたてばたつほど市場は大きく膨らんでいき、参加者はどんどん得をする仕組みとなります。(ただし、短期の株の売買はこの恩恵をあずかれないのでゼロサムゲームと言えるでしょう。)

それでは、なぜ株や債券はプラスサムとなるのでしょうか?理由は簡単で、株では会社が事業で得た利益の一部を株主に配当金として還元する仕組みや、自社株を大量に買うことで株価を上げて間接的に利益を還元することが行われるからです。債券の場合は、例えば国債だと国にお金を貸してることになりますから、それに対する年利を一定期間後に受け取ることができます。

マイナスサムゲームに参加し続ければ時間の経過(参加回数)とともに資産を失っていくのに対し、プラスサムゲームの市場であれば、長く居れば長く居るほどより多くの利益を享受できるという性質があります。

私が株式市場への長期積立投資を推奨する理由はまさにここにあります。株式投資とは、企業の発行する株式を購入することでその企業にお金を貸す(投資する)代わりに、その会社で働く人々が会社を通して生み出した利益の一部を還元してもらうというウィンウィンの仕組みなのです。

そのメリットを捨ててまで、デイトレーディングといった投機性(ギャンブル性)の高い短期投資にあくせくすることは、未来の豊かな果実を受け取る権利を放棄する非常にもったいない行為だと思います。

マイナスサムゲームである宝くじなどの賭け事への投機など言語道断ですね。あれらの国営ギャンブルは、国が情報弱者である貧乏人から更にお金を掠め取り税収を増やすための、貧乏人徴税システムなのです。(失ってもかまわない少額でやるちょっとした遊び感覚なら全然OKですけどね!)

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ピケティのr>gが投資の価値を保証している

トマ・ピケティという人物をご存知でしょうか?

数年前に『21世紀の資本』という本を書き、r(投資リターン期待率)>g(労働収益増加率)の法則が古来より2000年以上にわたって至る所で成り立っていることを、膨大なデータを用いて示した稀代の経済学者です。

彼が示したことを要約すると、株式や債券、不動産や土地などに投資をする資本家は、投資をしない一般市民の収入の毎年の増加率よりも高い収益増加率を得ていたということです。

つまり、富むものが益々富み、格差はどんどん拡大していくということが資本経済の本質であることを示しました。上で述べたプラスサムの資本増大率の方が、労働者に還元される利益割合の増加量よりも毎年多かったということですね。

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ここからわかる我々がやるべきことはただ一つ、投資を行うことです。

詳しくは以下の記事に示しましたので、是非お読みください。

株式にはリスクプレミアムが乗る

それでは何故株式市場が良いのでしょうか?

その答えはずばり、株式にはリスクプレミアムが乗る分リターンの期待値が高くなるからです。

リスクプレミアムとは、投資によるリスクの高さ分だけリターンが嵩増しされることを言います。例えば、株と国債とが同じ利回りだとしたら、投資家達はわざわざリスクの高い株を買うでしょうか?買いませんよね?

つまり、リスクが高い分だけリターンを多くしないと株券を買ってもらえないため、株式はリターンが高いのです。

しかし、リスクの高い株を買うというのは冒頭のギャンブルと変わらないのではないでしょうか?

投資において、リスクとは取りうる価格の変動幅のことを言います。つまり、株価は債券に比べて上にも下にも価格が大きく振れやすい性質を持っており、経済学ではこれをリスクと定義しております。そして、期待リターンは債券よりも高いのです。

とはいえ、リスクはリスクですから、本当に上に行きやすいのかなんてわからないですよね。現にリーマンショックでは米国株価指数であるS&P500の日本円建てでの価格は一時50%も下落しました。

期待リターンが高いとはいえやっぱりギャンブルと変わらないのでは?

米国の株式市場は200年もの間6.7%の利回りを記録

もしも以下の図を知らなければ、ここまでの話を理解していても私は米国の株式市場への投資を躊躇したと思います。しかし、以下の図が私にとっては決定打でした。

米国株式市場が圧倒的に優秀であり、将来も富を増加させ続けることが期待できるということを雄弁に物語っております。

出典:AAII Journal

本図は本ブログ読者ならお馴染みの、米国での約200年に渡る各資産クラスの資産価値の推移を表しております。

ここで重要なのは、本図の縦軸は普通のメモリではなく対数目盛と呼ばれるものであり、1メモリ毎に値が10倍になるようなものです。これによると、200年もの間に渡って株式は年利6.7%増加という圧倒的パフォーマンスをたたき出しております。

一方、ドル(貨幣)はというと、1940年辺りまでは価値を保存しておりましたが、その後インフレにより価値が棄損されていったため当初の1/20の価値となってしまっております。1971年以降に価値の逓減率が加速しておりますね。(ニクソンショックによる金兌換性の廃止とそれに伴う無制限紙幣発行錬金術が諸悪の根源です)

貯金は絶対安全と思い込んでいる方が多いと思いますが、インフレリスクはこんなにも大きく資産を目減りさせてしまう可能性をもつのです。米国ではリーマンショック後に史上最大規模に通貨を発行することで見かけ上経済崩壊を凌ぎましたし、現在の日本もアベノミクスにて未曽有の金融緩和を行うことで市場に通貨を大量に流し、日銀はETFを定期的に大量に買い込むことで見かけ上日経平均を増加させております。

ここで、通貨発行権に関する有名な言葉を一つ。

通貨発行権と管理権を私に与えよ。そうすれば誰がどんな法律を作ろうがどうでも良い。

ー マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド ー

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まとめ

以上の理由から、米国株式市場への投資はギャンブルではなく高い確率でプラスのリターンを得られると私は考えております。

ちなみに、債券の方がリスクも小さくリターンもそこそこでいいのでは?という意見もあるかと思います。

これに対しては、かの有名なシーゲル氏による検証の結果、15年以上株式を保有する場合は債券よりもリスクは小さくなるということがわかっております。

ただし、固有銘柄の倒産リスクを回避するためには分散投資が有効であり、S&P500へとひたすら余剰資金を積み立て続けることが最適解だと私は考えております。

それにより得られる富について、シミュレーションした結果を以下の記事で示しております。

賢い資本家達に倣うことにより、労働階級でありながらも株式市場の旨味を甘受し、効率的に資産形成を行っていきましょう!

株式取引に便利なSBI証券の口座開設方法は以下の記事をどうぞ!

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