楽天モバイルをご存知ですか?
もし、ご存知でない場合、楽天モバイルを導入することで、多くの場合生活のコストを大幅に下げることができます。
20年間で約700万円の節約(収入)になる可能性もあります。
加えてネット利用時のストレスも軽減できるかもしれません。
本記事では、その理由を解説します。
楽天モバイルとは?
楽天モバイルはそのままですが、楽天グループの通信サービス会社です。
現在、格安SIM界で最強のコストパフォーマンスを誇る「スーパーホーダイ」を主力商品としています。
また、格安SIM界と書きましたが、2019年10月には自社回線への乗り換えを予定しており、第4のキャリアとなることが決まっています。
2020/2/25追記:第4のキャリアとなるのは2020年4月に延期されました。
楽天モバイル(スーパーホーダイ)のメリット
それでは早速、楽天モバイルの魅力に迫っていきましょう。
通信速度制限時でも1Mbps
最大のメリットはこれです。
毎月の通信容量を使い切っても「最大1Mnps」で通信可能です。
通常、キャリアでも格安SIMでも、通信容量を使い切ったら、低速通信モードとなり、通信速度は最大200~300kbpsに制限されます。
さらに、WiMAX等の通信業者の無制限プランでも、3日間で10GB以上使ったら上記のような制限がかかります。
出典:楽天モバイル公式サイト
そんな中、1Mbpsで通信できるのは脅威ですね。
1Mbpsで通信できれば、ネットゲーマーやヘビー動画ユーザーでもない限り殆どストレスを感じずにネット利用が可能でしょう。
ただし、通信が混み合う時間帯(12:00~13:00および18:00~19:00)は最大300kbpsの制限がかかります。
しかしながら、著者の場合は、上記時間帯でネットを使いたい場合のみ「高速通信モードON」にし、それ以外の時間帯は「高速通信モードOFF」とすることで、特段ストレスを感じずに利用できています
このような使い方であれば、(当然人によりますが)2GBの契約でも十分です。
据え置き回線として使えなくもない
基本的には電話+データ通信といういつものスマホセットとして利用する人が多いと思います。
しかし、家でPCを使う際、制限時でも最大1Mbpsというメリットを考えれば「据え置きWiFi」代わりとして使えなくもないです。いまさらADSLみたいな速度で・・・と思うかもしれませんが、人によるとはいえ案外困りません。
要するに、スマホだけでなく、PCの通信もテザリングで補うこともでき、楽天モバイルを契約すれば、家庭のネット環境をすべて賄うことも可能です。
または、ネット専用回線代わりに契約することも考えられます。電話機能分勿体ない気持ちになりますが・・・。
【ネット専用回線として使う方法はコチラ】
驚きの安さ
2つ目のメリットはやはり「安さ」です。
上記の制限速度メリットを持ちつつ、さらに10分間通話無料もついて、高速通信容量月2GBとした場合でも、最安で月980円です。
(楽天ダイヤモンド会員の場合かつ1年目)
ベストなプラン選択と契約期間については後述します。
正直なところ、価格と通信容量の観点では、mineo等と横並びです。
しかし、PCを含む家庭のネット環境をこれ1つでOKとなればどうでしょう?
ヘビーにネットを使う方はさすがに無理ですが、メールやネットサーフィン、スマホゲーム等が主のユーザーであれば「最大1Mbps」で何とかなってしまうものです。
楽天市場のポイント率もアップ
楽天モバイルは楽天経済圏の一員です。つまり、そういうことです。
楽天市場でのポイント率が+2倍となります。
楽天証券、楽天カード等と併用すれば常時ポイント5倍は軽く届きます。
楽天モバイルのデメリット
デメリットですが、回線品質、価格等において、他の格安SIMと比べて、大きく劣る点はありません。
あえて1つ挙げるとすれば、PC版の会員ページが非常に使いにくく、わかりにくいということです。
例えば、広告が全面に押し出されていて、よく使う項目(高速通信ON/OFF等)は下の方に追いやられています。
なぜ会員ページでこうするのか理解に苦しみますが、アプリ版は非常に使いやすため、アプリ版を使えば問題ありません。
実際の回線速度
本当に制限時に1Mbps出るのか、また高速通信モードの速度はどれくらいか気になるところ。
実際に試してみました。
大手キャリア、格安SIM代表格との比較
計測には、BNRスピードテストを利用させていただきました。
まず、高速通信モードです。
9Mbps超えてますね。以前紹介した格安SIMに係る記事の結果と比較すると、
au :11.08 Mbps
mineo:6.43 Mbps
楽天 :9.36Mbps
となります。なかなかの好成績ですね。
次に、低速通信モードをみてみましょう。
5.8Mbpsも出ている・・・?
時間帯をかえて何度か測定したものの、5Mbpsを下回ることはありませんでした。
低速通信モードでも十分な速度が出て、高速通信モードでは大手とも張り合えるレベルといえそうです。
別のサイトでの測定
上記のテストは、以前測定したauやmineoとの比較も兼ねていたため、BNRスピードテストを利用しましたが、低速時に5Mbpsはちょっと高すぎる気がしたので、Googleのスピードテストでも計測してみました。
まず、高速通信モードです。
下り4.94Mbpsとなりました。診断方式の違いによる影響が大きそうです。
次に、低速通信モードです。
下り1.66Mbpsとなりました。それでも1Mbpsを大きく超えています。
スピードテストはどこが一番精密かというと難しいところがありますが、低速通信モードでも1Mbpsは出ていると十分にいえそうです。
楽天モバイルのはじめ方
それでは、魅力的な楽天モバイルをはじめる手順を紹介します。
申し込み
まず、楽天モバイルのページにアクセスします。
↓↓↓
【楽天モバイル公式ページ】
アクセスしたら、ページ上段右の「お申込み」をクリックします。
次に、「支払いに使う手段の番号(カード、銀行口座等)」、「本人確認書類(免許証等)」、「MNP予約番号」を準備せよと表示されますので、手元に用意しておきましょう。
MNP予約番号については、他社から回線を乗り換える場合のみ必要です。新規で電話番号を取得する場合や、ネット専用として使う場合は必要ありません。
プラン選択はスーパーホーダイ一択
必要アイテムを準備したら「プラン選択」以降に進めていきます。
回線はドコモ回線(スーパーホーダイ)一択です。
これ以外で楽天モバイルを使うメリットはそこまでありません。
SIMや端末の選択
端末を同時に購入する場合は「端末+SIMセット」を、手持ちの端末を使う場合は「SIMのみ」を選択しましょう。
端末は、スマホの他にルーターやタブレットも選択できますが、その場合スーパーホーダイが選択できなくなります。
ネット専用利用等を考えている場合は、端末は自分で用意しましょう(オススメなどは後述します)。
「端末保証オプション」はお好みですが、私は保険の類は不要と考えているため「申し込まない」を選択しました。
「SIMタイプ」は、先述のとおりスーパーホーダイ一択のため、「通話SIM」を選択します。
料金プランは2GBがおすすめ
「料金プラン」は、本記事の趣旨のとおり「2GB」を推奨します。
スマホ利用で、平日の制限時間もがっつり使うというのであれば、増やしても良いですし、あとでプランを変更しても良いでしょう。
ネット専用として利用する場合は、最大1Mbpsとして使うことを前提とするため、2GB一択です。
最低利用期間は3年がベスト
「最低利用期間」は「3年」一択です。
理由は下表をみれば一目瞭然です。どのタイミングで解約しても「3年契約」が一番安いためです。
(下表:解約時のトータルコスト・ダイヤモンド会員割引適用無しの場合)
2年契約では2年間月-500円、3年契約では2年間月-1000円割り引かれます。
また、違約金は契約満了していない場合、どの時点であっても9800円一律です。
一見、3年契約の割引が2年で終了するため、騙されてるような感覚に陥りますが、実は1年あるいは2年だけ使う場合でも3年契約が一番安いのです。
SIMサイズを選択⇒その他情報入力して完了
「SIMサイズ」は、使用する端末にあったものを選択しましょう。
(ネット専用の場合、ルーターはMR05LNがおすすめです。その場合は「nanoSIM」ですね)
最後に、契約内容を確認して、問題なければ次に進みましょう。
あとは支払い情報や個人情報を登録し、免許証のアップロード等、よくある手順を踏めば申し込み完了となります。
SIMカードが届いたら
申し込み後、2,3日でSIMカードが届きます。
基本的にガイドのとおりに設定すれば問題ないはずです。
ルーターを使用してネット専用にする場合の手順は以下記事にて説明していますので、参照ください。
以上で開通完了です。
完了後は、楽天モバイルのアプリをダウンロードしましょう。
高速通信のON/OFF等が簡単にできます。
楽天モバイルの節約効果
ちょっと雑な仮定と節約金額
楽天モバイルでどれくらいの節約効果が得られるのでしょうか?
家の通信はすべて楽天モバイルでOKと考え、かつ大手キャリア+ネット専用回線(WiMAXや光等)を契約しているものとして考えます。
他の回線と使い方が異なる(最大1Mbps前提の使い方)ため、何となくの目安として参考にしてください。
楽天モバイルの価格は契約年数は3年+通常会員とします。
まず、コチラの記事のとおり、現在大手キャリア(au)の場合、一般的な契約通信容量を6~7GBとすると、1台あたり7868円-1480円=6,388円節約できます。
格安SIM代表格のmineoであっても、2190-1480=710円節約できます。
最大通信容量は減りますが、それが不要となることも節約の1つといえるでしょう。
加えて、ネット専用の固定回線を引いている、あるいはWiMAX等の無線を契約している場合、月々最低でも3500円程度はかかります。
これを不要として解約すると、そのまま3500円節約できます。
しがたって、毎月1万円程度の節約効果が見込めます。
年間12万円は非常に大きいですね。
節約分を投資した場合の試算
この節約分を積み立て投資すれば、大きな資産を築くことも可能です。
例えば、年間12万円をS&P500インデックスに20年間積立投資した場合のシミュレーションをしてみましょう。
S&P500インデックス投資のリターンは年間9.32%(円建て)とします(根拠記事はコチラ)。
普通に預金した場合は240万円、投資した場合は約700万円となります。
預金でもなかなかの節約効果ですが、投資するとさらに凄まじい節約効果になりますね。
まとめ
以上、楽天モバイルの魅力と契約方法でした。
メリットとデメリットをまとめると以下のとおりです。
- 制限時も最大1Mbps出る
- 1Mbpsで我慢できる人はネット専用回線としても◎
- 価格が安い(月々最低980円~)
- 楽天市場のポイント+2倍
【デメリット】
- PC版のマイページが使いにくい
これだけのメリットがありながら、条件次第で年間12万円も節約可能です。
これを20年間投資に回せば、700万円の資産となる可能性もあります。
興味を持たれた方は、検討する価値があると思います。
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