【目次】資産形成・投資の極意【まとめ】

長期積立投資を始めるべきタイミングは常に「今」である3つの理由

投資哲学

米国株式市場への長期投資の優位性に気づき、投資を早く始めることの価値を見出したとしても、今のように好景気が数年間に渡って続いていてリセッション(景気後退)が今にも来ると言われているようなタイミングに投資を始めるのはちょっと気が引けますよね。

それではいつから投資を始めればいいのでしょうか?

結論から言うと、その答えは「」です。しかし、全力投資ではなく時間分散を狙うのがベターです。

本記事では、その理由について説明します。

長期積立投資を始めるべきタイミングは常に「今」である理由

長期目線では一時的な乱高下など相場のアヤに過ぎない

出典:AAII Journal

上図は、本ブログではいつもお馴染みの図です。この図は、約200年間に渡って米国市場にて配当利回りを再投資した場合の各資産クラスの資産推移(インフレ調整後)を表しております。私はこの世の中で最も重要な図の一つだと思ってます。

この図を見て圧倒的にハイパフォーマンスであるのが一番上を推移する株式(Stocks)です。平均年利6.7%の赤いラインを上下に行ったり来たりしながらそのラインに纏わりつくように推移していることがわかりますね。これが、ここ200年間以上に渡る壮大な米国株式市場のトレンドラインです。

ここで、本図は縦軸が対数軸となっております。対数軸は1メモリ毎に10倍となるため、普通のグラフに比べて変動が小さく見えます。1929年の世界大恐慌では平均株価がピーク時に比べて80%以上減少し、2008年のリーマンショックでは50%近く暴落しましたが、その影響が微変動のように見えますね。

配当再投資を行うことにより、相場下落時に沢山の割安株を仕込めるため、上昇相場が来ればすぐさま資産が回復していくという好例ですね。

従って、長期目線で見た場合、殆どの場合で20年後には株価(&配当金)は大幅に増加するため、いつ買っても大バーゲンセールと言えます。

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プロでも相場の予想を当てるのは難しい

本ブログでは、S&P500連動ETFや投資信託などのインデックス投資を中心に紹介しておりますが、その理由の一つはプロでも相場を当てるのは難しいということです。いわんや非専門家の凡人をや、ですね。

現に、投資のプロ中のプロであるファンドマネージャー達が死力を尽くして銘柄を選定し、運用を行うというアクティブファンドの8割以上は、S&P500連動商品などのパッシブファンドの利回りに適いません。

一つの有名な逸話としては、投資の神様と謳われるウォーレン・バフェットにまつわる以下のようなエピソードがあります。

2007年の年の瀬に、バフェットは大物ヘッジファンドとの賭けを行うこととなりました。その賭けの内容は、S&P500インデックスファンド(パッシブファンド)の10年後の年平均利回りとヘッジファンドによる運用ファンド(アクティブファンド)による利回りとで、どちらの方が成績が良いかを予想するというものです。

バフェットはS&P500インデックスファンドに賭けました。そして、結果は以下のようになりました。

バフェットと大物ヘッジファンドとの賭け
ファンドA:年平均リターン2.0%
ファンドB:年平均リターン3.6%
ファンドC:年平均リターン6.5%
ファンドD:年平均リターン0.3%
ファンドE:年平均リターン2.4%
S&P500 :年平均リターン8.5%

結果は、S&P500インデックスファンド(パッシブファンド)のボロ勝ちです!ヘッジファンドの努力も虚しく、アクティブファンドは無残にも散りました。

景気後退まで待つのは機会損失に繋がりうる

上記の内容を踏まえても、今のような好景気が長らく続いたタイミングで投資を始めるというのは勇気が必要なことかもしれません。特に、米国株式という値動きが大きいものに関しては尚更です。

しかし、上述の通り、いつ景気後退(リセッション)が訪れるかについてはプロであっても正確に当てることは困難を極めることですので、当てられるのは天才かたまたま運が良かった人ぐらいでしょう。

従って、すぐにでもリセッションが来ると叫ばれていても株価は上がり続けるということは普通にあり得ることです。そうなったときに、もしも投資を始めずに下がるのをひたすら待っていたら後悔することとなります。株式市場はプラスサムゲームであり、上の図の通り株価は時間の経過に伴いどんどん上がっていく性質があるので、これは大きな機会損失になります。

また、もしも投資開始後暫くしてリセッションが訪れたとしても、これは歓迎すべき事象です。何故なら、長期積立投資は20年以上の積立を想定して始めるものであり、初期の多少の高値掴みなど誤差でしかないからです。

むしろ、積立開始初期に大暴落や大恐慌が訪れれば、絶好のバーゲンセール開始時から積立を開始できたことになるため、将来は大きなリターンが期待できます。

以上の理由から、このまま株価が続伸しようが景気後退しようが、遠い未来を見据えた長期積立投資ならば何も臆することなく始めることができます。今のようなタイミングであっても積立投資を始めることは不利でもなんでもないのです。

長期積立投資を始めるべきタイミングは、その有効性に気づいた「今」なのです!

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まとめ

長期積立投資を始めるべき絶好のタイミングは常に「今」であるという理由について述べました。

ただし、ある程度の余剰資金を持っていて、大金を投資したいという場合には、今全額を投資するのはリスクが大きいのでお勧めできません。

上で示した積立投資の前提は、ドルコスト平均法と呼ばれる毎月一定額をコツコツと積み立てるというものでした。これにより投資タイミングが時間分散されるため、投資タイミングによるリスクを回避できるというメリットがあるのですが、ある時に全額投資するのはそれこそリセッション時で無ければリスクが大きいです。

まとまった額がある方は、それも時間分散投資を行うことで、上の図で示した上下動のリスクを回避しましょう。(詳しくは別の記事に書く予定です)

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