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ETFではなく投資信託に積立投資する理由

分析

私はS&P500インデックスファンドへの投資を軸に据えておりますが、VOOなどといった人気のETFではなくeMAXIS Slim米国株式(S&P500)といった投資信託に投資しております。

この理由は、ETFに比べて投資信託の方が配当再投資条件でのトータルコストが安いだけでなく圧倒的に手間が少ないためなのですが、このことについて計算も交えて詳述していきます。

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税金の繰り延べ効果が手数料率の差を上回る

投資信託(eMAXIS Slimシリーズ)の利点の一つ目はコストの安さです。

バンガード社を設立し、世界で初めてETFを作ったインデックス投資の生みの親であるボーグル氏は、「インデックス投資では徹底的にコストにこだわれ」と宣っております。

そのコスト面で、S&P500インデックスファンドにおいて、バンガード社のETFであるVOOよりもeMAXIS Slim米国株式の方が配当金(分配金)再投資条件では安いというのは皮肉な話です。

以下に、具体的にトータルコストを比較していきます。

VOOの経費率は業界最低水準である0.03%です。破格ですね、強すぎます。

一方で、eMAXIS Slim米国株式の経費率は2019年12月現在0.0968%です。十分安いですが、VOOには敵いません。また、投資信託では隠れコストが発生します。この隠れコストを含んだトータルコストは0.177%とのことです。

この時点ですでにVOOとeMAXIS Slim米国株式とのコストの差は0.147%もあります。既に勝負が決した感がありますね。

ハンターハンターのネテロ会長風に言うと、「まずいのォ あいつ(VOO) ワシ(スリム)より強くねー?」状態です。

しかし、百戦錬磨のネテロ会長のことです、秘策を用意していないわけがありません。その最終兵器の名は、貧者の薔薇ではなく、リーガルタックスウエポンスパイラル(合法脱税配当再投資)です!その威力たるや0.2%を軽く凌駕します!!まさに、人間の底すら無い進化、そして感謝の正拳突き!!!

祈る時間が増えるのも道理です。

・・・

ハンターハンター好き以外は何を言ってるかわからないと思うので(知っててもよくわからないので)知能指数を100に上げて説明すると、配当金再投資を行う際の税の繰り延べ効果が大きいということです。

S&P500の配当利回りは概ね2%程度です。VOOを持つ場合は、これに対してまず米国で10%課税され、その後日本で20%の二重課税が生じます。これにより、配当金への課税は28%となります。

配当利回りが2%でしたので、2%の28%となると、投資資産に対して0.56%の課税となります。(確定申告を行えば米国課税の一部が所得に応じて返ってきますが個人差が大きいためここでは考慮しません)

一方、eMAXIS Slim米国株式は配当込みの指数であり、配当再投資が自動でなされます。この際に重要なのは、米国内で10%課税された配当金は日本に送られることなく米国現地法人により再投資されるということです。従って、スリムでは日本での20%の二重課税が生じません。この結果、スリムの配当金への課税は10%のみとなり、配当金2%の10%なので投資資産に対して0.2%の課税となります。

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一旦情報を整理します。

VOOは、経費率が0.03%でしたが配当金への課税は0.56%、つまり配当再投資条件では年間0.59%のトータルコストとなります。

一方、eMAXIS Slim米国株式では経費率が0.177%であり配当金への課税は0.2%ですので、年間のトータルコストは0.377%となります。

更に、2019年12月現在では、VOOをはじめとしたETFは購入時と売却時に証券会社を通して手数料がそれぞれ上限20ドルまでで0.45%ほどかかりますが、eMAXIS Slimシリーズは売買手数料がゼロ(ノーロード)です。現在、証券会社業界で手数料無料化の流れが急速に進んでいるためこの点は近い将来イーブンになる可能性はありますが、現状は大きな差があります。

以上から、配当再投資条件でのトータルコストはeMAXIS Slim米国株式(投資信託)の方がVOO(ETF)よりも有利であるという結果となりました。

しかし、eMAXIS Slimの利点はこれだけではありません。

手間がかからず資金効率大

投資信託eMAXIS Slimシリーズの決定的な利点、それは配当再投資が完全に自動化されているだけでなく、再投資の機会損失がほぼゼロと考えてよいということです。

ETF(VOO)であれば、配当再投資は自分で行う必要があるので手間がかかります。また、1株単位でしか買えないため、配当金がVOOの価格(2019年12月現在約3万円)以下であれば、入金しない限り再投資できません。

しかし、eMAXIS Slim米国株式であれば、ファンド規模が十分大きいためほぼ全額が自動で再投資されます。また、VOOを買うには円をドルに換金しなければなりませんが、eMAXIS Slim米国株式であれば円通貨で100円から積み立てられます。手間も資金効率も最高であるのがeMAXIS Slimシリーズをはじめとした優良投資信託の最大のメリットだと私は考えます。

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まとめ

私がETFではなく投資信託(eMAXIS Slimシリーズ)を買う理由について説明しました。

ETFであっても、NISA口座を用いたり買付手数料無料化の流れに乗ったりドル転コストもうまく抑えたりすれば、全額分清算した場合の条件ではコスト面で有利となる条件もあると思いますが、投資信託(eMAXIS Slim)であればほっておいても誰でも最高水準のコスト抑制が可能です。

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コメント

  1. […] 以下の「理系の錬金術」さんのブログで解説されているので、一度ご確認されることをおすすめします。 https://www.spin-orbit.com/archives/not_etf_but_tousin.html […]