マイカーは一部の都会や生活スタイルを除き、生活に必須です。
自動車税、燃料費といったコスト、事故リスク等々を考えれば、所持しないのが最も合理的なのは言うまでもありませんが、多くの方はそうは行かないでしょう。
そんな諸刃の剣といっても過言ではない車ですが、所持する場合は中古車を選択するのがベストと考えます。
本記事では、この理由を解説します。
なお、本記事は、中古車を全力で肯定し、新車を買う必要はない理由を述べるものです。
中古車(他人が乗ったもの)が生理的に受け付けないという方には有益な情報はないかもしれません。
中古車のメリット
早速ですが、中古車のメリットを紹介していきます。
中古でも平均買替期間分乗れる
あなたはどれくらいのスパンで車を買い替えますか?
一般的な車の買い替えスパンは(一財)自動車検査登録情報協会により、2019年3月時点では平均8.65年(乗用車)という統計データが出ています。
一方で、平均使用年数(自動車の寿命)は、同協会のデータによれば、2019年3月時点で平均13.26年(乗用車)と出ています。
つまり、中古車購入後に8.65年乗るとした場合、平均データに則ると13.26-8,65=4.61年落ちまでの車であれば良いということになります。
上述の平均は走行距離も含まれたデータではありますが、中古車購入時は走行距離を選択することになりますので、平均走行距離のデータもみておきましょう。
平成16年というなかなか古いデータしかみつかりませんでしたが、国土交通省によれば、自家用車の平均年間走行距離は10,575kmとのことです。
次元の違うデータを合わせるのはナンセンスと言われかねませんが、目安として年数5年、4.61×10575=48,750kmより、走行距離5万キロくらいの中古車を選定すれば良いことになります。
どうでしょう、5年落ち、5万キロ程度の中古車は山ほどありますよね。
豊富な種類、ネットで探せる
中古車は最新以外の車種を買えるのが魅力の1つです。
自分が好きな過去のデザインを選ぶことができます。
技術的にも、数年であれば最新モデルに大きく見劣りすることはないでしょう。
加えて、1つの車情報サイトで簡単にソートすることができるため、探すのも楽ですね。
とにかく安い
言うまでもありませんが、安いです。これに尽きます。
殆ど同等の性能であっても、100万円単位で安くなります。
選び方次第で、圧倒的なコスト削減が可能です。
中古車のデメリット
もちろん、中古車のデメリットも存在します。
当たりハズレがある
中古車の寿命は、前のオーナーがどの程度大切に乗っていたかが大きなファクタになります。
こればっかりは運次第です。
正規ディーラーのサービスを受けられないことがある
いわゆる野良中古車の場合、ディーラーでサービスを受けられないことがあります。
とはいえ、リコール等の通知は来るので大きな問題はありません。
浮いたお金を運用した場合
中古車の価格幅が広く、趣味に依存するところも大きいため、一概にいくら浮くかは言えませんが、例えば100万円浮くとしましょう。
浮いた100万円を年利5%で複利運用したとすると、9年後には150万円程度になります。
運用利益だけでも年間で5万円以上の節約となり、これはサラリーマンの確定拠出年金による節税分に匹敵する額です。
中古車の選択は生活コストを削減に大きな効果があります。
おすすめの中古車
では、中古車を購入する場合、どのような観点で選べばよいのでしょうか。
年式・走行距離
年式・走行距離については、自身の車の使用量にも依りますが、一般的な平均値を用いるのであれば、先述したとおり「5年落ち・5万キロ程度以内」を1つの目安として選択すると良いでしょう。
不具合発生率の低いメーカー
中古車はやはり不具合が気になります。
そのため、そもそも不具合率の低いメーカーの車を選択するのが良いでしょう。
J.D. パワー アジア・パシフィック 2015年日本自動車耐久品質調査SM(VDS)によれば、レクサスが最も不具合指摘件数が少なく、次いでダイハツが少ないようです。
したがい、この観点では軽自動車以外はレクサス、軽自動車はダイハツの中古車を買うのが良いといえます。
レクサス以外はそこまで大差がないため、軽自動車ならホンダやトヨタでも良いでしょう。
レクサスといえど、5年落ちの中古車であれば100数十万円程度で買えます。
ただし、本データは新車購入から3~4.5年経過した車のデータであることに留意が必要です(そう順位が変わるものではないと思いますが)。
認定中古車
不具合に加え、当たりハズレに関連していえば、認定中古車を選択するのも良いでしょう。
価格は中古車屋で買うよりやや高くつきますが、メーカー基準のメンテナンスがなされており、加えて多くの場合、新車購入と同じレベルのサービスを受けることも可能です。
使用中に13年を超えない
基本的に使用年数5年程度のものを選択すれば問題ありません。
使用期間中に13年を超える場合、自動車税および自動車重量税が高くなります。
ハイブリットカーであれば13年経っても自動車税は変わらないこと、通常自動車重量税は13年経過だけでなく、18年経過後も税額が高くなることにも留意しましょう。
新古車という選択肢
中古車の圧倒的コストパフォーマンスは理解したけど、やっぱり中古は・・・という方には新古車という選択肢もあります。
価格は中古より高いですが、新車を買うよりは良いでしょう。
まとめ
以上、マイカーには中古車がおすすめできる理由でした。
近代の車の耐久性は非常に高く、多くの車は車寿命の半分も乗らずに中古車市場に流れています。
予算額内でグレードを上げてQOLを上げるも良し、節約して資産運用するも良しです(勿論後者を推奨します)。
とはいえ、当然新車を購入する人がいないと中古車の競争率が上がるので、余裕がある人には是非新車を買っていただきたいところです。
また、基本的に最新モデルと大きな差はないと書きましたが、自動運転等の大きな技術革新や法改正があった場合には状況は変わるとは思いますので、政治的な動向も確認してから購入するのがベストですね。
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