ネット証券各社が米国株式・ETFの最低取引手数料を引き下げ!積立投資なら、SBI証券が最もおすすめ。

マネーリテラシー講座

2019年7月4日、ついに固く閉ざされた扉が1つ開かれました。

それは米国株式・ETF取引の最低手数料引き下げです。
具体的には、手数料0米ドルから取引が可能となりました(7月22日~)。

手数料争いの背景と行方

米国株の取引き手数料が高い問題

かつて、米国株は以下のとおりの手数料体系でした。

約定代金に応じて手数料がかかります。

1回の取引につき、約定代金の0.45%(税込0.486%)がかかります(最低手数料5米ドル(税込5.4米ドル)、手数料上限20米ドル(税込21.6米ドル))。

※1取引あたりの取引手数料(税抜)。()内は税込金額

出典:楽天証券(旧記事)

約定代金の0.45%は良いとして、最低手数料が5米ドルでした。
これが非常に大きいところで、米国株を購入するには、どんなに小さな金額でも、500円以上の手数料がかかっていたのです。

米国株の魅力は、その成長や配当だけでなく1株から購入可能等のメリットもあるのですが、この最低手数料の影響で1回あたり約10万円以上は買わないと手数料で損をする仕組みになっていたのです。

これでは、本来配当再投資による長期積立にも向いている米国株ですが、ハードルが高い積立になってしまいますね。
SBI証券では米国株・ETFが自動積立が可能であり、非常に便利なのですが、この最低手数料がネックとなり、著者は利用を見送っていました。

手数料引き下げ競争

発端はマネックス証券の最低取引手数料引き下げです。
7月4日に、マネックス証券は米国株の最低取引手数料を5米ドルから0.1米ドルにすると発表しました。

正直、この段階で著者は「ついにきたか!」と、これからはマネックス証券の時代かと思っていました。

しかし、瞬く間にこれに続き、楽天証券が最低取引手数料を0.01米ドルに引き下げると発表しました。

楽天経済圏の人々は、「さすがは我らが楽天!やっぱり楽天証券最強!」と思ったことでしょう。
もちろん、私もそう思いました。

それから間もなくして・・・

SBI証券が最低取引手数料を無料にすると発表しました。

なんということでしょう。

そして、マネックス証券、楽天証券も続々と最低取引手数料を無料にして行き・・・
結果的にネット証券御三家各社の米国株式の最低取引手数料は横並びで「無料」となったのでした。

出典:楽天証券 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20190710-01.html

これで、米国株式への投資のハードルがかなり下がりましたね!

雑感

確かに、米国株への投資がしやすくなり、かなりテンションが上がりました。
それと同時に、こんなにポンポン値下げできるって、今までどれだけ手数料で儲かっていたんだろう・・・と思ったり思わなかったり。

そして今回株を下げたのは、残念ながら我らが楽天証券でしょうか。
この問題に切り込んでくれたマネックス証券は本当に素晴らしいです。

そこに追随してさらに価格を下げた楽天証券でしたが、あっさりSBI証券が無料で上乗せ。
その後、楽天証券も無料化。

結果は各社無料ということで同じなのですが、何だか楽天証券だけ若干ケチな雰囲気が残ってしまいましたね・・・。
SBI証券も、楽天証券の金額から1円程度下げただけなんですが、無料というパンチ力の強い言葉を巧みに使っています。

次は、楽天証券が先陣を切って「0.45%」に手を付けてくれると嬉しいですね。

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結局どこがおすすめになったのか?

今回の無料化の結果、最も便利度が高くなったのは間違いなくSBI証券でしょう。

「米国株・ETF定期買付(自動積立)」サービスを一般人でも有効利用できるようになったのが大きいです。
今までは、先に述べた通り、1回の買い付けで10万円以上という高いハードルがありました。

基本的に、投資は積立NISAが優先であり、その後の余剰資金での利用となるかと思います。
iDeco等をやっていれば、さらにその後です。
この場合、一般的な会社員であれば、毎月の投資額は、33,333円+12,000円+100,000円=145,333円となります。

そう考えると、サラリーマンの平均手取り月額である30万円(ボーナス均等割)のうち50%近い額を投資に回すということですから、それなりの覚悟がなければ厳しいですね。
短期間でのFIREを目指すのであれば、手取りの65%の投資が必要であり、月20万円程度投資する必要があるため実は問題なかったりしますが)

そんな中、1株から気軽に積立られるのは非常に良いのではないでしょうか。

以上のことから、積立NISA枠を超えて米国株・ETFの積立投資をする際は、SBI証券が最もおすすめとなりました。

口座を作っておいて損することはないので、これを機に作っておきましょう。

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なお、通常の積立NISA枠までは、楽天経済圏の恩恵を受けられる楽天証券がおすすめです。

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まとめ

以上、ネット証券各社の米国株式・ETFの最低取引手数料を引き下げの背景と今後のおすすめ証券の紹介でした。

この流れで、投資環境がより整備されて行くと良いですね。

個人的には、海外ETFの自動定期積立が可能なSBI証券に「自動配当再投資」の機能を追加してほしいと切に願います。
もちろん、楽天経済圏の住人としては、楽天証券がすべてやってくれるのが一番嬉しいですけどね。

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