【目次】資産形成・投資の極意【まとめ】

リセッションが来る前に長期投資家が行うべきたった一つのこと

投資哲学

下落相場の足音が聞こえてきている状況で、長期投資家がいつ来るかわからないリセッションに備えて出来ることが一つだけあります。

それは、ドルコスト平均法による積立投資を愚直に続けることです。そのために今やるべきことは、証券会社での自動定期積立サービスを活用することです。

本記事では、下落相場が長期的に続くかもしれないのになぜ愚直に買い増し続けることが有効であるのか、また定期積立サービスをなぜ今のうちに行っておくべきなのか、について説明します。

下落相場、それは夢にまで見たバーゲンセール

株価は右肩上がりであり続けるならそれはそれで良いことですね。

もしもそのような市場があるのであれば何も疑わずに積立投資をしてればよく、時間と共に資産も右肩上がりで増加し続けます。

しかし、残念ながらそのような市場は存在しません。市場は、短期的にはランダムウォークとなります。

ただし、ここで重要な事実があります。それは、株式市場はバブルとリセッションを繰り返しながら、超長期で見れば右肩上がりのトレンドを形成し続けたということです。

米国株式市場であれば、過去200年間に渡って配当再投資条件で実質リターンが6.7%でした。とはいえ、世界大恐慌やリーマンショックなど、過去には何度も大暴落が発生しており、その度に多くの個人投資家は泣く泣く損切りを行ってきました。

このような大暴落があるということは、悲観すべきことなのでしょうか?

結論を言うとNOです。

なぜなら、上述の通り市場はやがて回復して年利回り6.7%の指数関数的な上昇線に漸近していくという史実があるため、大暴落は本来の価格からの大きな下への乖離であり、バーゲンセールであり、過去の相場へのタイムスリップであるからです。

冒頭で述べたような暴落が存在しない常に右肩上がりの相場では、現在価格は常に最高値となります。従って、その後も一定レベルの利益は得続けられますが、それ以上の大きな利益は得られません。

しかし、大暴落が伴うリセッションが定期的に来る市場であれば、数年前、場合によっては十年以上前の株価で株を購入できるようなことが起こりえます。

ここで重要なのは。株式市場はやがて回復して最高値を更新し続けるというこれまでの永きに渡る歴史が今後も続くと信じられるかどうかです。

大暴落が来ると「今回に限っては二度と市場が回復することは無い」と思ってしまいがちですが、少なくとも過去の米国株式市場ではそのようなケースは無く、それゆえ確率的には回復する見込みが圧倒的に高いと考えられます。

しかし、配当再投資条件でも回復までに15年が必要であった過去もあるため、長期的視野で考える必要はあります。

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積立投資なら株価が最高値を更新しなくても利益が出る

さて、このような背景で、我々長期投資家が行うべきことは何でしょうか?

トレンドラインを引いて線を割ったら損切りすることでしょうか?フィボナッチから主要ラインを割ったら損切りすることでしょうか?RSIなどのテクニカル指標を見て損切りすることでしょうか?

テクニカルを使いこなせて利益を上げられる人はそれで良いと思いますが、そのような能力を持たない私も含めた多くの投資家がやるべきことはそれではありません。

ひたすらドルコスト平均法で積み立て続けることです。

何故なら、下落相場もやがて底を突いて上昇相場に転じるのであれば、指数が最高値を更新せずとも上昇の途上で利益が発生するからです。

株を一括購入する場合は、配当を度外視すると株価が購入価格を更新するまでは含み損となります。

しかし、ドルコスト平均法による積立であれば、下落相場が長引いたとしても、その後上昇相場が来さえすれば、一括購入の場合よりも早い段階で含み損が解消されるのです。

そして、先述の通り、米国株式市場(S&P500)は200年間の間、配当再投資条件で実質リターン年6.7%のラインを往復しながら最高値を更新し続けてきました。

つまり、配当再投資を行いつつ暴落時にドルコスト平均法による積立てを行うことにより、本来価格よりもずっと安値域でガッツリと仕込むことができるため、市場が回復した時には大きな利益を上げることができるのです。

米国株式市場なら次の下落相場もやがては克服する、と信じられるのであれば、やるべきことはただ一つ、これまでのペースを守ってひたすら積立続けることなのです。

リセッション前にやるべきことは証券会社での自動積立設定

合理的に物事を考えられるほど冷静な精神状態であれば、上述の内容は多くの方には理解できることだと思います。

しかし、リセッション時の積立て断行は実際にやるとなると非常に難しいものです。私はビットコインで2018年に歴史上最大のバブル崩壊を経験し、身をもってこのことを感じました。

私が行ったことは、Zaifという仮想通貨取引所での自動定期積立でビットコインを買い続けることでした。しかし、その後Zaifはハッキング被害により2018年12月に積立サービスを停止しました。

この頃のビットコインの価格は30万円から40万円台でした。一時は220万円にまで上昇したわけですから、この時は最高値から1/7程度の価格でした。1929年の世界大恐慌並の史上最大規模の大暴落ですね。

私はビットコインの潜在的な価値を理解しているつもりでしたが、どこまで下がるかわからないという恐怖があり、Zaifの積立サービス停止後には自分で購入して積み立てを行うことはありませんでした。価格すら確認しない期間が長く続きました。

結論から言えば、この後の約半年間がビットコインの絶好の仕込み時だったのですが、私にはこのバーゲンセールを活かすことはできませんでした。

そして、一つ言えることは、Zaifの自動積立サービスを利用していなければ、2018年12月までの期間も自分で積み立てを行い続けることは出来なかっただろうということです。

人間には感情があります。

普段は合理的に物事を考えられる人でも、感情が邪魔をして合理的に考えられなくなることがあります。特に恐怖と絶望は遺伝子レベルで埋め込まれている負の感情です。

これは、動物が外敵から身を守り生き抜くために培った性質であり、論理や理性で克服することは困難です。

だからこそ、このような負の感情が生じる場合であっても否応もなく続けられるような仕組み化が必要なのです。

そこで、リセッションが近い将来に来るかもしれないと叫ばれ続けて久しい現在やるべきことは、自分が信じられる市場のETFや投資信託、個別株等の自動積立設定を行うことだと思います。

仮想通貨取引所とは異なり証券会社ではZaifのような体たらくが起こるようなリスクは非常に小さいでしょう。

安心して(?)暴落時にも積み立て続けてくれるはずです。

リセッションが来るかどうか、来るとしてもそれがいつかはわかりませんが、リセッションが来た際の狼狽売りリスクを可能な限り軽減し、その期間は投資のことは忘れて現実に集中できるようにするためにも、今のうちに定期積立サービスの登録を済ませておくことを推奨します。

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まとめ

長期投資で成功を収めている諸先輩方の多くは、景気後退時にじっと仕込み続けた人達です。

株価大暴落を敵にするか味方にするかは自身の捉え方次第でしょう。

そして、資産形成期の場合にリセッションを味方にするために今出来る行動は、定期積立サービスの登録です。

リセッションが来た際に悔いがないように、今のうちに手を打つことをおすすめします。

Have a good recession!!

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